初七日　不動明王

真言宗の葬儀では、不動明王尊はお通夜と初七日の本尊様になります。
なぜに忿怒形の方が死後直後の死者のご本尊なのか？
普通の感覚では、やさしい雰囲気の菩薩様や如来様と思うのですが、
もちろん初七日以降は如来や菩薩もおられます。
ではなぜでしょうか？あの世の旅立ちを不動明王に導いて頂くこと
修行者の本尊でも御座いますので、不動明王に迷いの煩悩を打ち消して
頂く為に等と、いろいろと言われがございますが、誠願寺の思想ですと
人が亡くなる直後に、魔物たちが寄って来るので、不動明王に
守って貰う、あの世の裁判があるので嘘偽りなくさせる為と、
ちょっとオカルト的な思想です。まだ他にも先師からいろいろと聞いていますが、
どちらかと言えば、道教思想に近いものが御座います。
死者の枕元や胸の上に刀を置くのも魔から守るためのように
思います。

眞言宗 誠願寺
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