お彼岸 御供 ぼたもち おはぎ

誠願寺

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お彼岸 御供 ぼたもち おはぎ

住職の一日

2018/03/11 お彼岸 御供 ぼたもち おはぎ

お彼岸の御供におはぎを作って又は和菓子屋さんで買って御供をしますが、春のお彼岸にはおはぎの事を「ぼたもち」って言います。「ぼたもち」でも秋のお彼岸にお供えするときは「おはぎ」といいます。これは、春は牡丹の花が咲くころなので「ぼたもち」、秋は萩の花が咲くころなので「おはぎ」というようになりました。
ではどうして「ぼたもち」をつくって、仏さまにお供えするようになったのでしょうか。現代人にはもう理解しにくいことかもしれませんが、昔は白米といえば最高のご馳走だったのです。その白米に、これも大切なモチ米をまぜて、炊きあげておもちをつくり、貴重な小豆(あずき)と、これもとくに貴重品で手に入りにくかった、大事な大事な砂糖をまぜてつくった餡でくるんだ「ぼたもち」。それは昔の人たちにとって特別のごちそうだったのです。
そのような最高のごちそうを、心をこめて仏さまにお供えし、家族の者がそろってそれをいただく……。そこに、昔の人のつつましい祈りの気持ちが込められていたのです。しかも大事なのは、そのご馳走を自分たちだけでいただかずに、かならず隣近所の人たちにも配って、みんなに食べてもらったことです。他に施す無償の行為を、仏教では「布施」といって大事な修行のひとつとしていますが、昔の人たちは、「ぼたもち」をつくってみんなに食べてもらうことによって、「お布施」という仏教の大切な教えをごく自然に、身をもって実行していたわけです。

 

 

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